塀の中から2026
- 菊田

- 7月2日
- 読了時間: 3分
実はご縁がありまして、沖縄少年院さまで水泳指導をする機会をいただきました。
この施設には屋外の25メートルプールがありまして、そちらで入所している少年たちに水泳の基礎と水難事故防止のために必要なスキルの授業をすることになったのです。
対象となるのは高校生~20歳くらいまでの少年。 当初はどのように接すればいいのか手探りではありましたが、担当の宮下様から
「普段通りにやっていただいて結構です」
というお言葉をいただきましたので、普段通りにやらせていただきました。笑

不自由に束縛された環境下で生活している彼らにとって、水泳はどんな時間なんだろう?
そんなことを考えながら望んだんです。
待ち望んでいたのか。
いやいやだけどやらされるしかないのか。
後者じゃないことだけ祈って立ち向かったわけです。
身体に水をかけ、プールに入ってすぐ、すべてのクラスで
「水の中はどうですか?」
と、質問しました。
「最高です!」「気持ちいいです!」
その弾む声は私なりにホッとした瞬間ですね。笑
彼らが水の感覚を受け入れているのが嬉しかった。
よし、OK。
そう思ったってわけ。
肝心の授業は、もっともっと見てあげたいと思えるほどスイスイ進みました。
時間の経つのがあっという間。
泳げないという彼らがどんどんプールの端まで泳ぎ切るわけです。
見事です。本当に素晴らしかった。
私の指導が。
ではないんです。
彼らの集中力、吸収力。
恐るべしですよ。やっぱり若さって凄い。
もしかしたら、こんなところにでも入らなかったら水泳に出会うはずがない彼らです。
きっと好き勝手に生きて、泳げないまま泳がなかったでしょう。
ところが、この環境下だからかもしれませんが、ほんの数十分練習しただけで。
ここまでの進歩を成し遂げるわけです。
正直、驚きました。
一方、塀の外を見たときに、好きでやりたいことを自由にやらせてもらっている子どもたちがたくさんいます。
それなのに練習に集中せず、試合結果にうだつの上がらない子どもがたくさんいますよね。
例えばスイミングスクールで、初心者クラスに入ってきた方でもこうはいきません。
集団指導で誰にでも同じように短時間で泳げるようになんてできないです。
個別指導でも時間がかかる方はかかります。それが現実です。
この特殊な環境だから勝ち取れる成果なのか? 環境だけが問題なのか?
ちょっと考えてしまうほどの印象を残したのは言うまでもありません。
今回いろいろとご配慮いただきました沖縄少年院の北川様、指導のオファーを下さった宮下様、本当にありがとうございました。
この貴重な経験を今後の指導にも活かしてより一層水泳の普及に貢献していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
※指導場所の都合上、指導中の写真はございません。




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