水難訓練とは
- 菊田
- 2023年7月27日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年9月9日
2023年7月15日、沖縄の有人島としては最北端にあたる伊平屋島で水難訓練の体験会を開催させて頂きました。
年に一度の島の大きなお祭り、「いへやてるしのまつり」のプログラムの一環だったので、島民はもちろん観光のみなさまもたくさん来島していた一日でした。
私は伊平屋村の名嘉村長から直接要請を受け、水難訓練を開催する運びになりました。 実は毎年行われるこの祭りにおいて、必ず島の消防隊による救命救急のデモンストレーションを見学する訓練が実施されていました。
非常に水難事故に対する意識が高く、島民の安全を守るためにいつもとは違う角度で訓練を行いたいという思いから私にご用命があったようです。

それにしても初めてのアウトドア、初めての離島指導で私は探り探り会場入りしました。 決して何も情報がなかったわけではありません。 それでも。やっぱり初めてというのはソワソワするものです。

当日はハーリーへの出場者を中心にたくさんの方が集まってくださったのですが。。。
どちらかというと集合場所に集まったら訓練に巻き込まれた空気。笑
ちょっと面白かったけど始まった以上は私の時間です!

ま、まぁ役場の方でも初めてということがあって互いに探り探り。
参加者の反応を探りながらの30分間。
質疑応答を交えてあっという間の「陸でもできる水難訓練」でした。

伊平屋村の方、伊是名村の方。
ハーリーに出場する方がレース前にたくさん参加してくださって感謝です。
ありがとうございました!
私の出番はこれで終わり。
私にも、運営にも課題の残る内容だったのは否めませんが、ぜひまたお呼びいただけることを祈念し、しっかりとブラッシュアップしていこうと思っています。
伊平屋村役場の与那覇さま、宮里さま、そして名嘉村長!
今回は本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げ、今後とも共にいいコンテンツを提供できるよう協力させて頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。

ところで、その水難訓練を行った翌日。
まさかの【水難事故】がこの島で起きてしまいました。
記事の通りです。
せっかくの水難訓練も本末転倒で残念の極みでした。
しかも訓練の中で再三警告した大人による事故。
村外からのレジャー客による事故で、水難訓練には参加していませんでした。
せっかく意識高く取り組んでいるはずの村長はもちろん、伊平屋村民にも泥を塗ってしまった形でとにかく無念でなりません。
せっかく美しい島を楽しんでいたはずのレジャー中に、守れるはずの命を落としてしまった犠牲者の方に心より追悼の思いを寄せるとともに、改めて広く水難訓練を普及させなければという使命感を覚えました。

水難訓練は、ただやるだけでは無意味です。
いかに関心を持たせるか、いかに参加させるか、いかに興味を持続させるか。 そして他人の立場にも立って考えを共有させるかが大切です。
陸でもできる水難訓練は、そこに着眼点を置いてカリキュラムを作っています。
いきなり着衣泳じゃない、いきなり心肺蘇生でもない。
もっとかみ砕き、事故を起こさない行動とは何かを考えることから始まります。
誰にでも安心して参加できる知識開発の訓練です。
これ以上、水の事故で命を落とすことのないように。
水に親しむ環境を狭めることで対策するのではなく、誰でも安心して水に親しめるような生活のために水難訓練を導入してください。
微力ながらお力になれると思っています。
さぁ、夏休みです。
海へ、プールへ!たくさん泳いで楽しく過ごしましょう。
また連絡します。
(写真提供:伊平屋村役場広報さま ありがとうございました。)
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